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NO,002 |
■ おじさん自転車革命
1月
著者 長尾藤三
出版 株式会社五月書房
中年後半のいい大人の為のちょっと贅沢な自転車の本。
著者は、45歳で突然自転車に目覚め、以来ロードレーサーとMTBをこよなく愛すフリー
のプランナーである。ちなみに破格の値段でデ・ローザのフレームを手に入れた、幸運の
持ち主でもある。
これ、手に入れたら自転車止められないよね。
本書は、自転車好きしか分からないまか不思議な世界を紹介してくれる。
例えば中古のビンテージパーツを手に入れたら、バラバラにして紙やすりとワイヤブラシ
とコンパウントとピカールでただひたすら磨く磨く磨く!とかね。
わからないよね〜。
ところで、本書を読んでいて自転車とは全く関係無い話題だが大変心に残った話があった。
それは、オフな男達が増えてきたという話。
55歳くらいから役職を離れたり、関連会社に移ったりで第一線から退いていく人が多い。
出世競争に勝ち残って取締役になった人もいるが休日も無いほど忙しい。が、そんな生活
は嫌だと感じて第一線からリタイアしたり、仕事を、減らしたりする人が多いという話で
ある。
もう、一生懸命働く時代は終わったのでは無いのか、働けば働くほど世の中が、悪い方向
に向かっていく恐れを感じてるというくだりの部分である。
今、UKIが抱えている何となくぼんやりとした不安感がまさにこれである。 10年前の
話とはいえ、状況は、さらに深刻になっている気がする。
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