よくわかる海洋深層水

NO,004

■ よくわかる海洋深層水

   2月

監修:高橋 正征
著者:吉田 秀樹
出版:株式会社コスモトゥーワン

海洋深層水の話。
今まで海洋深層水って、ミネラルが豊富な水というくらいしか知らなかったが、どうやら
もっと深くていろいろな役に立つものらしい。

本書によると、そもそも海洋深層水とは、水深200メートル以下の海水を指し、細菌や
有機物が極めて少ない清純な海水で、温度が低くゆっくりした流れの中にある海水の事。
外気からは遮断され、およそ2000年以上経過したものらしい。
その量は海洋の平均水深が3000メートル以上あることを考えると、未曽有の量となる。

そんな海洋深層水をもっと利用しようと訴えているねがこの本である。
ちなみに活用方法として、海洋温度差発電、冷房、人工湧昇による漁場造成、水産物培養
と飼育、魚類の鮮度維持、健康食品や薬品の原料と培養、清涼飲料や健康飲料の原料、
化粧品の原料、アトピーの治療、醗酵作用の強化、食品の味覚向上、タラソテラピーなど
である。

コストと効率の問題はあるが、循環型で絶対量が多い海洋温度差発電などはこれから原子
力発電を止めて、循環型発電に切り替えいかなければならない世の中で、もっと注目され
ても良いのではと考えてしまう。



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2013年に読んだ本の中からの紹介です。