豊かさの栄養学    

NO,007

■ 図解豊かさの栄養学

  7月

著者 丸元 淑生
出版 株式会社 新潮社

カロリー計算での栄養学では無い、生物学の見地から生命を良好
な状態で維持するための栄養学を説いた本である。
UKIは、この著者の本が昔から好きで多くの著書を大切に持っ
ているが、その中でも一二を競う、よくまとめられた本である。

栄養素と酸素をエネルギーに替える役目をする各種酵素の働きや、
脂肪と蛋白質を取りすぎる事による弊害、飽和脂肪酸や過酸化脂
質の危険性を指摘している。

今でこそ栄養学は見直され、脂肪の取りすぎが指摘され、健康に
良い日本食が見直されているが、本書は、そのような生命を良好
な状態に維持するためには、精製しない穀物と植物性の蛋白質と
野菜のカロテンや青魚などの抗酸化栄養素を取るべきだと今から
40年以上前に説いている。
それこそ、100年前の日本食に他ならない。

本書は、その仕組みを大変解りやすくコンパクトに、かつ、図解
入りで説明している。
これこそ、義務教育で教える食育ではないだろうか?






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