うわさの神仏    

NO,004

■ うわさの神仏 其二 あやし紀行

  6月

著者 加門 七海
出版 株式会社 集英社

普通の人には見えない見えてはいけないものが見える、特異体質
の著者が全国の怪しいパワースポットを巡る旅の記録である。
巡るは、秋田の尾去沢鉱山、京都平安京当事の神社仏閣、神有月
の出雲、奈良春日若宮おん祭、琉球ユタとノロとウタキとグスク、
吉野の修験道、諏訪の御柱、青森の恐山、台湾占い三昧。

見えてはいけないものが見える人だけあって、巡りながらも結構、
ディープなところまで突っ込んでいくものの、核心部分ははぐら
かされてしまう。「ご自身で体験をされたらいかが。」と、でも
言いたげである。何か、痒いところとは少し違う場所を、掻かれ
ているような、はぐらかされたような気分である。

が、読みやすい文体で小一時間で、軽く読めてしまう本である。
どうせなら、日本の代表的なパワースポットをもっと沢山行って
レポートして欲しかった。出来れば、宗像神社にも行って欲しい
ところである。

因みに、其一のタイトルは「日本闇世界めぐり」というらしい。
こちらも機会があれば読んでみたい。







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