春慶寺

NO,001

春慶寺で味噌造り2017

2017年 2月 4日


「茨城合鴨水田トラスト」のお米から造った麹と、その前進
の会である「大豆食品勉強会」の大豆を使い、東京で味噌を造る
とのご案内を同会の平野さんより頂いた。
「茨城合鴨水田トラスト」のお米と「大豆食品勉強会」の大豆
を買って味噌を造るのも、同会を盛り上げる立派な援農活動で
ある。また同会の農作物は、除草剤などの農薬を使わない農法
で栽培されている。無農薬のお米と大豆で出来た味噌なんて、
なかなか味わう事は出来ない。
また、そのお米と大豆のトラストには参加していないのだが、
スポットでも参加させて頂く事により少しでもお役に立てばと
思う。これも立派な援農である。

いつもは茨城で造るので、なかなか伺えなかったのだが、
今回は東京下町、本所押上にある「春慶寺」で造るとの事、東京
であれば気軽に伺えるし、「春慶寺」と聞けば「鬼平犯科帳」の
大ファンであるUKIにとって、これは伺わなければならない。
なので、お誘いに乗って参加させて頂く事となった。

なみに「茨城合鴨水田トラスト」と「大豆食品勉強会」の事
を知りたい方はこちらをどうぞ。

味噌玉 塩

UKIは、味噌を造るのは初めてである。
話や本では造り方を見た事があるが、見て知るのと実際に造る
とでは大違いである。どんな準備が必要か事前に平野さんに、
伺うと、持参するのは、三角巾、タオル、味噌を入れる入れ物、
その他は、全部会で用意してくれるとの事。手間いらずである。
そして、今回は一人7kgの味噌を造るのだが、持ち帰るのに
重いのであれば、半分の3.5kgでも良いよとの事。
3.5kgであれば、味噌を入れる容器は、瓶またはタッパーで
5リットルのもので大丈夫との事、瓶は重いので、タッパーを
持って伺う事とした。

事前に大豆を水に浸し、煮てミンチを作る機械で細かくして、
麹に塩をまぶした中に、適温になった大豆を入れてよく混ぜる。
消毒した容器に味噌と味噌の間に空気が入らないよう、混ぜた
味噌の元を投げ入れる。そして、黴が出ないようにラップして
縁に塩を振りかける。
これで、半年したら出来上がりである。

これ、準備も下拵えも独りでやるのは大変である。
みんなで手分けして一緒に造る方が、効率的であるし、楽しい。

受け売りだが、詳しい味噌の造り方。

材料:
乾燥大豆1kg
麹1kg
塩0.5kg
焼酎少々
ラップ
これで、仕上がりが3kgとなる。

道具:
カメまたはタッパー5L
ボール
厚いポリ袋
擂り粉木
ラップ
ペーパータオル
重し(塩袋1kg)
ビニール袋

準備:
乾燥大豆を洗い、3倍の水に12時間漬ける。
麹は花が咲いていない味噌用麹を入手する事、
カメまたはタッパーとラップと重しを、焼酎を浸したペーパー
タオルでよく拭く。

造り方:
@ 大豆を蒸すか茹でる 
親指と小指で挟み軽くつぶれる位が目安。

A 麹と塩を混ぜる
大豆を蒸している間に麹1kgに塩0.4kgをボールに入れて、
両手で軽く揉み込むようにしてよく混ぜる。この時麹が潰れない
ようにする事。

B 蒸し上がった大豆を厚いうちに潰す  
大豆を厚いポリ袋に入れて、擂り粉木で叩いて潰す。

C 麹と大豆を混ぜ味噌玉を作る
潰してあら熱を取った大豆を、麹と塩を混ぜたボールに入れて、
よく練り込む。練り込んだら、中の空気を抜くようにおにぎり大
の大きさの味噌玉を作る。

D 容器に仕込む
カメまたはタッパーに塩を振り、味噌玉を投げ入れて空気の隙間
が無いように入れていく。全部の味噌玉が入ったら、上を平らに
して塩を振り、ラップを掛けてからラップの縁を再度、焼酎を浸
したペーパータオルでよく拭き、そこに塩を振る

F 重しを乗せて熟成させる
重しを乗せて蓋をしてビニール袋に入れて熟成させる。
時々、様子をみて黴が出ていたらその部分を取り除き、上を平ら
にして塩を振り、ラップを掛けてその縁に焼酎を浸したペーパー
タオルでよく拭き、そこに塩を振ってから重しをする。

G 天地返し
仕込み後2〜3ヶ月程したら上下を切り返して混ぜ直して、上を
平らにし、塩を振り、ラップを掛けてその縁に焼酎を浸したペー
パータオルでよく拭き、そこに塩を振ってから重しをする。

半年を過ぎたら食べ頃となる。
麹を沢山使うこの方法では、長期間置くと味が劣化してくるので
1年半程で食べきるようにする。

ついでに豆腐の造り方。

材料:
乾燥大豆300g
水にがり30cc
これで、豆腐二丁分

道具:
ミキサー
煮出し用の鍋
湯煎用の鍋
温度計
木綿袋
流し箱(横と下に穴が開いたもの)または笊
木綿布
押し蓋
重しの塩袋(1kg)

準備:
乾燥大豆を洗い3倍の水に浸ける。夏は8時間、冬は20時間程。

@ 生呉を造る
大豆と浸け水を3回に分けて、ミキサーで2分程かける。

A 煮る
鍋に約2Lの水を入れて沸騰させ、そこに生呉を入れる。その際
にミキサーをすすいだ水も入れる。鍋底を焦がさないように静か
に沸騰させたら、一旦火を消す。
その後弱火で吹きこぼれないように8分間煮る。

B 絞る
煮たら熱いうちに、別に鍋に木綿袋を入れて堅く絞る。
搾り汁が豆乳で、袋の中がおからとなる。

C 豆乳を固める
豆乳を湯煎して、鍋底からかき混ぜ80度位の温度になったら、
しゃもじの上から、半分のにがり液を中心から「の」の字をかく
ように全体ににがりが回るように垂らす。
そして、しゃもじをゆっくりと底のほうから、十文字にかき混ぜ
ながら残りのにがり液を垂らす。

D 豆腐の分離
1〜2ヶ所が澄んできたら、15分程待つ。
全体に澄んでこない場合は、再度80度まで暖めてから、すぐに
火を止める。

E 型入れ
流し型または笊に木綿布を敷き、穴あきお玉で、分離した豆腐を
すくってそこに入れる。そして、上方に布を覆い、押し蓋をして
重しの塩袋を置き15分程そのままにする。
この時、重しをしないでそのまま食するとおぼろ豆腐となる。

F 晒す
水を張った湯煎用の鍋に型ごと入れてから型を外し、布ごと30
分程度晒して豆腐の出来上がり。










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大地の写真地の巻 ● 援農草刈隊が行く
日頃の鬱憤・ストレスを解消する為、援助交際ならぬ援助農業と称して
他人の畑に乱入し、思いっきり雑草刈りをする事で悦びを求める集団。
日夜乱入する畑を物色している連中。略して「援農草刈隊」が今日も行く!