赤富士
青富士
沖富士
海から棚田を望む
棚田の景色
はさ掛け
柿
はさ掛け
みんなで稲刈り
これから稲を刈るぞ
宴会
チカメキントキ
アオリイカ
カンパチ
港
定置網の収穫
稲を干す

NO,005

■ 伊豆の棚田 稲刈り2004

2004年 10月 16日・17日

「伊豆の棚田」オーナー制度に参加して3年目の稲刈りである。
今年は異常に気温が上昇し、雨があまり降らない夏となった。稲の生育も
順調に推移したものの秋となると毎週のように台風がやって来た。棚田の
お米は、どちらかというと晩生の稲であり、刈り取りも通常の稲と比べて
半月から1ケ月収穫が遅くなる。その稲刈りの時期、毎週のようにやって
くる台風のおかげでいつもより重く実った稲穂は、風に翻弄されて倒れて
しまう。また、稲を刈ろうとしても毎週末、台風による雨と風である。
そのおかげで稲刈りの日程が二転三転してしまった。我が「関東棚田組」
の稲刈り参加者も当初の予定の半分以下の11人となってしまった。
週末2日正味一日の稲刈り作業で、オーナー4人分の稲は刈り取れるので
しょうか?大変不安である。

棚田の海 こちらも棚田の海

この時期、行楽の車で渋滞が予想される。朝4時に出発する。
この時間はさすがに道の渋滞は無し、4時間で現地到着、今までで新記録。
いつものように受付を済ませ、稲刈り開始式である。長いスピーチで有名な
棚田保存会会長の話も、今回はマイクが直前に壊れたせいか生声での話、
いつもに比べて大変短いスピーチである。札を持った地元の指導員の元に
各々集まって自分の棚田の稲刈り開始である。

初日は、Galliさんと今回初参加のSUさん、男3人での作業である。
二人とも稲刈り初参加である。地元の方から稲刈りの方法を教わっている。
稲を掴んで鎌で刈る。3束ほど続けて刈ったら稲を置きこれを交互に3回
繰り返して一塊として藁で括る。括り方は、藁を捻って指一本入るくらい
のきつさとし、そこに藁を押し込んで括るのがミソである。それをはさ掛け
にする。
UKIは、棚田オーナー制度発足前の年からやっているので4回目の稲刈
りである。また「アイガモ無農薬米」の稲刈りが1ケ月程前にあり、予行
演習済みである。地元の方からお褒めのお言葉を頂く。

棚田の景色 稲刈りの風景

平地の田圃と違い、一枚の棚田は狭い。
その分、作業の進み具合が実感出来るので稲刈り作業は楽である。が、男
3人ながら全ての区画は刈り終える事が出来るんだろうかと不安になる。
それでも一番大きな棚田の区画を4時には刈り終え、竹を組んではさ掛け
を全て済ませる事が出来た。綺麗に並んだはさ掛けの稲を眺めると達成感
がある。畦に腰掛けてこの稲を眺めながら達成感に浸るのが、稲刈りの楽
しみのひとつでもある。

宿に戻り温泉に浸かり、待望の夕食である。
これも「伊豆の棚田」の楽しみのひとつである。
今回は例年にも増して豪華である。お刺身4種カンパチ・チカメキントキ
・アオリイカ・鰹、キンメの煮付けが2匹、その他海老の塩焼き、天麩羅
野菜の煮物などなど・・・この料理だけでも東京で食べたら宿代を越える
んではないかと思われる量と質である。
定置網に掛かったと思われるカンパチ、久しぶりで養殖では無いカンパチ
を食べる事が出来た。もちろん味は全然違う。また鰹は宿の近くの方が、
沖で釣った戻り鰹これもたまらん味である。アオリイカ・チカメキントキ
は言わずもがな・・・キンメの煮付けも今更言う事無し。その他も同様。
あまり詳しく書くと参加出来なかった「関東棚田組」の方々が大変口惜し
がりイヤ味になるのでこの辺で止めとくが、兎も角この為だけで参加する
方もいるくらいである。

稲を刈る 子供も稲刈り

ところで今回初顔合わせとなるGalli氏とSU氏、互いに息子さんを
連れての参加だが何と同い年。また、偶然にもお住まいが近くである事が
判明。同い年という事で子供同士はすぐ仲良しに。子供はいいね。

稲を乾燥させています はさ掛け

さて、翌日。
残りの棚田の稲刈りを始める。10時過ぎ日帰り参加の「まこ組」が到着。
最後の棚田は、すでに昨日地元の方が半分稲を刈って頂いていた。
残り半分の稲を刈りながら、はさ掛け用の竹を並べる。地元の方も含め、
総勢10名での稲刈りあっという間に終了する。やっぱりみんなで稲刈り
すると気持ち良いね。














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地の巻 ● 伊豆の棚田
海がきれいで、米と野菜と魚料理がおいしい伊豆の民宿に通ってもう20年。
その海と大地を守っていた棚田が荒廃していると聞いたのが2001年の夏。
交流を兼ねた「棚田オーナー制度」が発足しました。その棚田のご紹介です。