水車小屋
棚田
料理
料理
はさ掛け

NO,004

■ 棚田稲刈り2007

10月6日・7日

彼岸花が咲き、キンモクセイの香る頃、棚田の稲刈りである。
この時期より遅くなると台風の影響を受けやすく、稲が倒れてしまう事が多い。まだまだ
暑い頃だが、天気の良さそうなこの時期の三連休に稲を刈るんである。

今回も渋滞を避けつつ、また高速道路の早朝割引を狙って午前6時前には高速道路に
乗る。結構西に向かう自動車は多い。やっぱり三連休だからね。
途中、特に大きな渋滞もなく沼津インターを降りて一般道を棚田に向かって走る。
この夏の台風で、修善寺から土肥に続く山道が片側通行になっている。今回は、片側通行の
煩わしさを避けたいのと、途中でひと休みをしたいのとで、この道を通らないで天城越えを
する。湯ヶ島から河津へと抜けるんである。

天城の道の駅で休憩し、午前10時半には石部に到着。宿でひとやすみする。
今年は仕事が忙しく、夏休みが取れなくてここの海には来る事が出来なかった。ここ20年
で初めての事である。春の田植え以来久しぶりに来る棚田である。

みんなで稲刈り 水車小屋の近くでの稲刈り

今回参加メンバーは、以前から一緒に参加しているSさん家族と今年初めて参加する
Nさん。Sさんは本日夜到着し明日の稲刈りに参加、Nさんは明日の昼到着して稲刈りは行わ
ずに、棚田の風景と宿の食事と温泉を満喫する。こういう参加も有りである。

棚田に着くとご指導頂く地元の方がすでに待っている。さあ、稲刈りである。
夏の台風で一部の稲は横に倒れてしまっている。倒れている稲は刈りつらい。通常刈り取る
時間よりも5割増しで手間がかかる。
その刈り取った稲を藁で縛って束にして、竹で組んだやぐらにはさ掛けにする。
今日は天気も良く、風が比較的涼しく、稲刈りに何年も通っているので慣れたせいか順調に
作業は進んでいく。明日稲刈りをするSさん家族の為に少しのスペースを残し稲刈り終了で
ある。

さて、翌日。
昨夜合流したSさん家族と共に稲刈りに向かう。
本日も天気は晴れ。さすがに富士山は見えないが、南アルプスはうっすらと望める。
昨日残しておいた棚田の稲刈りは、小1時間で終了。

棚田の全景 棚田の全景

これでは折角来たのに稲刈りする楽しみがない。ここで毎年恒例の他人の棚田の稲刈り
を勝手に応援する事とする。今回応援するのは、宿のご主人が指導を担当する区画。
参加者が少なく、稲刈りが遅れてかもと朝伺っていたので、その棚田に押しかける。で、
「手伝います〜」と声を掛けて一緒に作業をする事に。
聞けば、地元の松崎高校から参加したグループとの事。地元の高校の先生と一緒に稲刈りを
稲を刈りながら初めて会う方とお話をするのも楽しいね。こういう交流がここにはある。
その後ここも刈り終えて、さらにまだ刈り終えていない横浜から来たグループの棚田へと、
押しかける。地元の高校の先生も一緒にである。

刈り終えた棚田の稲がはさ掛けにさがっている光景を眺めると、なんだかほっとする。
日本の原風景のひとつである。こんな秋の日はいいねぇ〜。















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地の巻 ● 伊豆の棚田
海がきれいで、米と野菜と魚料理がおいしい伊豆の民宿に通ってもう20年。
その海と大地を守っていた棚田が荒廃していると聞いたのが2001年の夏。
交流を兼ねた「棚田オーナー制度」が発足しました。その棚田のご紹介です。