棚田
挟掛け
棚田
棚田
みんなで稲刈り
棚田と海
稲
空

NO,002

■ 棚田の稲刈り 2017

  10月 7日

今年も棚田の稲刈りに行って来た。
今年は天候が不順で、棚田のお米の出来が心配だったのだが、松崎
町の役場からは稲の出来が上々との事なので、楽しみである。

いつものように、東海道線から伊東線、伊豆急下田線を乗り継い
で蓮台寺からはバスに乗り、午前10時前には松崎町に到着する。
今回もお世話になる宿は「一仙」、大きな温泉が有りのんびりと、
温泉に浸かる事が出来る。また、バスセンターや港にも近い便利な
素泊まりの宿である。
で、宿で荷物を置いて、バスセンターからバスに乗り石部を目指す。

石部温泉に到着し、棚田保全の会の前会長の周蔵さん宅まで伺う。
周蔵さんは、怪我と病気を患い、もう棚田には来られないのだそう。
棚田での、元気で長い挨拶のスピーチが聴けないのは、少し寂しい
気持ちである。
そして、以前お世話になった民宿を訪ねる。
こちらもご高齢になったので棚田には行けないそうだが、それでも
その年齢の割には元気で過ごされている。綺麗な空気と美味しい魚
と温泉に浸かり自分で育てた野菜を食べているおかげで、この集落
の方々は皆、ご高齢でも元気である。
お変わりない様子を伺ってから、港近くの公民館で送迎の車が来る
のを待つ事とする。

送迎してくれる車が到着したのは、午前11時半。
町役場の若い職員の方が送迎してくれる。
町役場の自動車も新しい軽自動車のワゴンに代わり、何台かあった
送迎用の自動車が全て同じ機種の軽自動車のワゴンに代わっている。
その車体には、可愛く松崎町のロゴが入っていて、何だかお洒落に
感じてしまう。

その送迎車に乗って、棚田の管理棟まで上がり受付けを済ませる。
今回の稲刈りも独りで行うので、早めに稲刈りを始めないと日暮れ
迄には終わらせる事が出来ない。なので、棚田の会の挨拶を待たず
に先に稲刈りを始める事とする。
同じような思いの方なのか、既にあちこちで稲刈りを始めている方
がいる。田植えの手間よりも稲刈りの手間が掛かるので、仕方無い
事なのだろうか?
挨拶のスピーチを聴かずにすみません。

棚田 棚田

で、我が稲刈りの区画にやって来ると、たわわに稲穂がお辞儀を
している。分蘖も立派である。余り株元が太いと稲刈りの際に大変
なので、田植えをする際に苗を3本程度にして植えていたのだが、
こんなに太くなってしまった。今年は本当に生育が良いようである。
また、半月前に台風が来た割には、稲も風に煽られて倒れていない。
株元が太くて稲刈りは大変だと思ったが、稲が倒れていないので、
それ程大変では無いようである。
が、今朝まで降っていた雨のせいで、棚田の土はぐちゃぐちゃ。
歩くと、踝まで沈んでしまう。これはこれで結構大変かも知れない。

さて、陽が沈む前までには終わらせたいと頑張って稲刈りを始め
でいると、地元の方が応援に来てくれた。
都合、5人での稲刈りである。
で、稲刈りを始めて2時間少しで挟掛けまで終えてしまった。
今回は大変助かりました。

棚田 挟掛け

お赤飯を配ってくれるおやつの時間には、まだ早いので、辺りの
様子を写真に収めていると、「お赤飯があります」とのアナウンス。
午後3時前にお赤飯を頂き、一足早く町役場の送迎車で港近くの、
公民館前まで送って頂く。
ここで、ここ数年石部の民宿に泊まれなくなってからの恒例である
港の奥の露天風呂に入って汗を流す事とする。

更衣室で水着に着替え、露天風呂にゆっくりと浸る。
今日は気温が高かったが、この露天風呂は丁度良い湯加減である。
この石部の温泉は湯温が高く、いつもはゆっくりとお湯に浸かる事
が出来ないのだが、今日は珍しく丁度良い湯加減である。
温泉と冷たいシャワーを交互に浴びながら、雲見方面に行くバスが
来る迄の小一時間、石部の温泉をすっかりと堪能させて頂いた。

で、ここからバスで雲見まで向かう。
ここでの恒例、雲見のスーパーでお土産用の鰺の干物を買い、さら
にビールと、松崎名物「はやまのはんぺん」を買って川沿いにある
ベンチに座って一杯。松崎町行きのバスが来る小一時間の間、川の
せせらぎを聴きながらの一時を過ごす。極楽、極楽である。

松崎に着いたら、バスステーションの手前のバス停で降り、恒例
の夕食を買いにスーパーに立ち寄る。ここで、今晩のおかずである
太刀魚と赤貝の刺身を買い、さらにお土産の「はやまのはんぺん」
を買う。さらに隣のコンビニで野菜サラダを買い、松崎の古い街並
を歩いて宿に戻る。今回から野菜サラダはコンビニで買う事にした
のは、スーパーの野菜サラダは量が半端無く多いので食べきれない
からである。前回はかなり残して失敗してしまいました。

で、宿でもう一回温泉にゆっくりと浸かって、温泉を再度堪能し、
持参したお酒とおにぎりと共に夕餉の膳である。
今回も無事稲刈りは終了し、明日の楽しみである沖釣りに心馳せる
UKIでありました。








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地の巻 ● 伊豆の棚田
海がきれいで、米と野菜と魚料理がおいしい伊豆の民宿に通ってもう20年。
その海と大地を守っていた棚田が荒廃していると聞いたのが2001年の夏。
交流を兼ねた「棚田オーナー制度」が発足しました。その棚田のご紹介です。