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NO,004

■ 棚田の稲刈り 2018

  10月 6日

今年も、伊豆の棚田に稲刈りに行って来た。

今年は、台風の影響で稲刈りが一週間伸びた影響か、参加者が
少ないらしい。日程変更で、稲刈りの参加の有無を連絡した際に、
キャンセルする人が多く困っていると、松崎町役場の担当の方は、
云っていた。
地元の方が段々と高齢となり、棚田の維持が大変なのを見ている、
若い次の世代の人は、なかなか参加して来ないようである。一時は
荒れ放題になっていた棚田を復活させたは良いのだか、それを維持
する労力がいかに大変かが物語っている。棚田のこれからの課題で
ある。

 さて、僅かながらでも棚田の維持の役に立てばと、いつものよう
に、JR東海道線と伊豆急下田線と南伊豆の東海バスを乗り継いで、
松崎町に到着する。2日間、この複数の路線の乗り放題の「南伊豆
フリーキップ」を今回も利用する。このフリーキップ、割引率が、
良いので嬉しいチケットである。

 で、松崎町で、本日宿泊するゲストハウスに荷物を置きに向かう。
ここ数年は、翌日の釣りで、港に係留されている遊漁船に行くのに
近い、素泊まりの宿に宿泊するのだが、既に満員との事。なので、
数年振りに、ゲストハウスにお世話になる。

 このゲストハウス、ドミトリーでは無くて全て個室である。
素泊まりの宿と違うのは、温泉が無い事と、WiFiが有って、自分で
料理が出来る共同のキッチンが有る事、さらに宿泊客の殆どが外国
人である事である。
ちなみに、本日の宿泊客は、UKI以外は全て外国人である。

稲刈り 稲刈り

 その宿に荷物を置いて、棚田が在る石部にバスに乗って向かう。
そして、石部からは、松崎町役場の巡回送迎車で棚田迄上がる。
棚田に着くと、既に稲刈りを終えて刈った稲を、おだ掛けしている
所が何ヵ所もある。変更した日程が合わずに、先週、台風の中で、
稲刈りをした方が結構居たようである。

 さて、稲刈り開始である。
土がぬかるんでいるので、鎌で刈った稲を地面に置けず畦に置かな
くてはならないので手間が掛かる。これ以上は、稲が畦に置け無く
なると、今まで嵌めていた手袋を外し、素手で刈った稲を藁で束ね
ていく。そして一休み。
これを四回繰り返して、自分の持ち分の稲刈りを終える。

 さらにその後は、竹を組んでおだ掛けの台を立てる。
地元の方が、事前に三本の竹を組んで足場とする竹を立てて、その
上に長い竹を渡し、そこに刈って束ねた稲を掛けていく。
これで、稲刈りが終了する。

稲刈り おだ掛け

 稲刈りの後は、また松崎町役場の巡回送迎車で、石部の港迄下りて、
水着に着替えて温泉の露天風呂に入る。
露天風呂には、既に知的障害者のグルーブが温泉に浸かっていて、
UKIも一緒に仲間に入れて頂き、賑やかな中、ゆっくりと温泉を
堪能する。棚田で汗をかいた後の温泉は堪らない。

 で、松崎町のゲストハウスに帰り、近くのスーパーマーケットで、
買った、刺身とはやまのはんぺんで夕御飯を頂く。
そこに、帰ってきた宿泊客に声を掛け、一緒にお酒を酌み交わす。
数ヵ月前に二週間程、海外短期留学をしたのと、月二回程、英会話
のグルーブレッスンに通い始めたのと、先週ハワイに行ったのが、
役にたったのか、楽しくお話する事が出来た。
その方は、釣りとサイクリングが趣味との事で、UKI の趣味と、
重なっていた為、さらに話は盛り上がる。
今後さらに増える、日本を訪れる外国人とのコミュニケーションに
英会話は欠かせないと、つくづく感じたUKIであった。

 ところで、棚田に来た翌日の楽しみの釣りであるが、台風の影響で、
海が荒れて船が出られないとの事。今回唯一の残念である。







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地の巻 ● 伊豆の棚田
海がきれいで、米と野菜と魚料理がおいしい伊豆の民宿に通ってもう20年。
その海と大地を守っていた棚田が荒廃していると聞いたのが2001年の夏。
交流を兼ねた「棚田オーナー制度」が発足しました。その棚田のご紹介です。