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NO,003 |
■ 伊豆の棚田の田植え2019
5月18日
棚田の田植えである。
今年も天候に恵まれて、快晴の中、JRから伊豆急伊東線に乗り継ぎ、
蓮台寺からバスで松崎町迄、そして、松崎町の宿に荷物を置いてから、
また、バスに乗り石部迄向かう。
以前、お世話になっていた民宿に挨拶に伺うと、ご主人、圧迫骨折で
腰痛が酷いとの事。ご高齢とこの症状から、直す事が出来ずに痛み止め
を飲んでるとの事、若い頃は、トラックの運転手をされ、手漕ぎボートでの
アオリイカ釣りでは、名人といわれたこの方も、今では歩く事も大変なのだ
そうである。
石部の方々は、美味しい空気と海山の幸と温泉に浸かる生活からか、
長生きをされる方が多いが、山道が多いせいか、腰、膝を痛める方が多い。
この宿の奥さんも、膝が痛くなり、民宿を続ける事が出来なくなってしまった。
でも、膝が痛いのをおして、斜面にある畑に毎日出掛ける元気さはある。
皆さん、ご高齢の割には寝たきりの方が少なく、この地は、健康に良い土地
なのだろう。
さて、ご挨拶も早々に、棚田に向かう送迎の車が来る公民館前に向かう。
今年は、送迎をしてくれる町役場の方が、早々と待機されていた。
ここ数年、担当される町役場の方々が若いのが目立つ。
以前、若い町役場の方に伺ったら、町村合併の計画があって、人員削減の為
に、何年間も新規採用を行っていなかったのが、その計画が中止になったの
で、足りない人員を補強する為に、ある年から新規採用を増やしたのだとの事。
さらに、高度成長期に採用された方が、定年を迎えて、人の入れ替わりが多く
なった為、若い職員が目立っているのだそう。
代が変わって、若い方の働き口も増える事で人口減少も減り、活気が出る事
を願うばかりである。
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さて、田植え。
明日は、海釣りなので、今日中に田植えを終わらせたいので、開会式前に、
早々と自分の持ち分の田圃に向かう。
ここ数年、同じ区画の田圃である。
同じ場所だと、作業のペース配分も分かり、大体どのくらいで終了するか
が分かってくる。今年は、田圃の水の量もいつもと違って、多くはなく適量の
水深である、なので、植えた苗が水に沈む事なく、テキパキと田植えがすすんで
いく。
で、午後3時前に、早々と田植えは終了する。
あたりを見回すと、若いグループの方が多い事に気が付く。
ここのオーナーの方たちも、世代が変わり、若い方が多く参加する事になった
のであろう。UKIの分担する田圃の上の田圃に、何年か続けていらっしゃって
いたオーナーの方も今年はいらっしゃらずに、新しいオーナーの方がその田圃
に入っている。ご挨拶をすると、今年初めての参加との事。
どんどんと若い方々が参加されれば、この棚田もずっと維持される事であろう。
さて、早々と田植えが終了したので、いつもは、港の露天風呂に浸かって
汗を流し、雲見までバスで行き、そこで鯵の干物を買って松崎迄戻るのだが、
明日は、鯵釣りなので、今年は鯵の干物はパス。港の露天風呂もパスして、
早々と松崎迄バスで戻り、宿の温泉にゆっくりと浸かろうと思ったのだが、
バスの便を見ると、1時間半後迄バスは無し。
さて、どうしようと、バス停の建物の中に入り、椅子に座ってぼんやりと
していると、盛んに燕がバス停の建物に出たり、入ったりしている。
何だろうとバス停の建物の中の天井を見ると、壁と天井の間に燕の巣がある。
そこに、何羽かの燕の雛の黒い頭が見える。
どうやら、此処で子育てをしているようである。
バスは当分来る事はないので、暇にあかして燕の子育ての様子を観察
する事とする。見ると、二羽の親燕が交互に飛び立ち、いつも一羽が巣にいて、
見守っている。そして、もう一羽は餌を探しに飛び回っているようである。
そして、その飛び回る親燕は、、およそ3分程で帰ってくる。
暇なので、ずっと見ていると、毎回必ず3分の間隔で戻ってくる。
つまり、毎回確実に3分で餌となる虫を捕まえて、戻ってくるんである。
これ、凄い事である。
なかなか来ないバスを待ち、感心しながらも飽きる程燕を観ていたUKIであった。
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