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挨拶
畔塗りの指導
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空
ヤギ

NO,001

■ 伊豆の棚田 畔塗り 2022

    4月23日

久しぶりの伊豆の棚田である。
昨年はコロナ禍の為、田植えも稲刈りも大事をとって参加を見合
せたのである。ワクチン接種もしたし、一時の医療機関の逼迫も
解消したので、今年からは今迄通りの事をしていきたいと思う。
その今年最初の伊豆の棚田の参加する作業が畦塗りである。

 さて、いつものように、JR東海道線からJR伊東線、伊豆急
下田線と乗り継いで、蓮台寺駅からバスで松崎町迄向かう。JR
東海道線やJR伊東線の電車は結構混雑している。JR伊東線は
更に混雑していて満席で立っている人迄いる。コロナ禍が落着き、
また、気持ちの良い季節となったせいか、以前よりも増して人々
は活動的になったかのようである。
と、思ったら、伊東駅のふたつ先の川奈駅で、大半の人は降りて
行く。どうも今日と明日とで行われる、ゴルフの大会を観戦する
人達のようである。と、いう事は、UKIが帰る日もまた、この
方々の帰りと重なる事となる。電車は先の駅から乗るので、席に
座る事が出来るが、毎度お目当ての伊東駅で途中下車して食べる
ラーメン屋さんが混雑するのが悩ましい。さてさて…

 と、そんな事を考えていると、電車は蓮台寺に到着する。
何年か前に無人駅となった蓮台寺駅、スイカをかざしで降りる。
そしてバスに乗る。
今迄便利に使っていたお得な南伊豆の周遊キップが、今年、突然
廃止となってしまった。結構な割引率だったので残念である。
また、バスの運賃を現金で支払わなくてはならないので、お金を
出す手間が掛かってしまうので面倒である。しかし、バスの整理
券を取って席に着いて前を見たら、先月からスイカが使えるよう
になったとの事。乗車する際に整理券を取らずに、スイカをかざ
して降りる際にまた、かざせば、いちいちお財布から現金を出さ
なくて済む。ビッタリの小銭を用意して降りようと思っていたら、
ひとつ手間の停留所を過ぎたところで運賃表示が変わり、また、
小銭を用意しようと、あたふたして数えると小銭が足りなくて、
慌てて両替して小銭が増えてしう事が無くて済む。
割引は無くなったが、便利にはなった。

 さて、松崎町に着き宿に荷物を降ろして、また、バスに乗り
棚田に向かう。このコロナ禍で密を避ける為に、バス停から棚田
迄上がる送迎が無くなってしまった。なので、テクテクと歩いて
小一時間掛けて上がる。昔の人は偉かったなと、この道を上がる
度に思う。

畔塗り 畔塗り

 棚田に着き、保存会の方に挨拶をして暫しお話を伺う。
このコロナ禍のおかげかオーナー会員は増えたそうである。ただ、
地元の保存会の方々が高齢化して、引退する人や、亡くなる方が
増えて、作業の人手が足らないのだそう。何年か前に制定された
棚田百選に登録された棚田の幾つかも、維持出来ずに放棄されて
しまった所もあり、その維持の難しさを感じる。

 集合時間となり、続々とオーナー会員の方々がやってくる。
今回の畦塗りは、保存会の方々と、このオーナー会員と、静岡の
大学のフィールドワークで参加した学生さん達の約100名程で
行われる。みんなで一緒に作業を行なうので、棚田一枚当たりは、
約20分程で仕上がる。上から下の棚田へと段々と降りていくの
だが、何組かに別れての作業なので、ひとつひとつ降りていくの
では無く、他の方々が作業している棚田を通り越して、ふたつ毎
位飛ばして降りて作業をするので、どんどんと作業がはかどる。
そのスピード感が楽しい。
また、作業しながらオーナー会員の方々や学生さん達との会話も、
この共同作業の楽しみである。

 そんなオーナー会員の方々の中で、同じ行きの電車と棚田に
向かうバスで一緒だった方がいらっしゃった。雲見にお泊りなの
だそうで、行きのバスは一日一本の海岸伝いに下田駅迄行くバス
で、棚田の上に在る展望台に向う国道からの道の脇のバス停で、
降りて下って来たのだそう。そのルートだと、一々下から上がる
必要は無く楽な道のりである。長年の間、この棚田に通っている
UKIだが初めて知りました。今度からそのルートで来よう。

畔塗り 畔塗り

  短い時間ではあったが、棚田5枚分の畦塗りをして、昔道を
下りバスに乗って松崎町迄戻る。
風は強かったものの、晴天に恵まれた気持ちの良い1日であった。







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地の巻 ● 伊豆の棚田
海がきれいで、米と野菜と魚料理がおいしい伊豆の民宿に通ってもう20年。
その海と大地を守っていた棚田が荒廃していると聞いたのが2001年の夏。
交流を兼ねた「棚田オーナー制度」が発足しました。その棚田のご紹介です。