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■ 棚田の稲刈り 2023

    10月 8日

今年の田植えは、日程が合わずに参加する事が出来なかった。
まあ、日程が合わずというよりも棚田の運営者が代わり、棚田
の行事の日程が一ヶ月前にならないと連絡が来ないようになり、
他の予定の締め切りがその前になってしまうので、どうしても
棚田の参加が後回しとなってしまう。以前のように年間の予定
が半年前に案内頂ければ有り難いのだが、お米つくりは天候に
左右されてしまうので仕方が無いのだろうか?
で、今年は、大体この辺りだろうと予測を立てて、この週末は
予定を入れないでいたのが幸いしたようである。まあ、毎回は、
こうは行かないだろうが・・・
さて、今回は、棚田の在る松崎でのんびり過ごそうと金曜日に
出掛ける。そして、翌日の土曜日に稲刈りをして、その翌日の
日曜日に船で釣りをして帰る事とする。
まあ、出来ればその翌日の祭日迄ゆっくりしたいところだが、
三連休で日曜日の宿は取る事が出来なかった。三連休の最終日
は電車も混雑するだろうから、その前日の日曜日に帰った方が
無難である。

 今年は、暑い夏から急に涼しくなり、過ごし易くなったこの
10月の上旬、快晴の中を電車は走る。根府川辺りの高台から
は、珍しく三浦半島の先端迄見渡せる。眼の前の海では、沢山
の釣船が浮かんでいる。穏やかな秋の海である。

 で、いつもの様に、まずは、伊東駅で降りて毎度お馴染みの
ラーメン屋さんでラーメンを頂く。
ラーメンの値段が上がり、とうとう1,000円となる。
まあ、しかし、此処のラーメンの完成度の高さと手間暇掛けた
仕事量からすると、この値段でも安い位である。
食べ終え、外に置いた荷物と釣りのクーラーボックスを載せた
キャリーの荷物を手にしたら、お店の奥さんから釣りですか?
と声を掛けられる。
以前も同様に声を掛けられたので、どうやら、此処の奥さん、
釣りに興味があるらしい。松崎で、棚田の稲刈りと釣りをして、
帰りに、またラーメン食べに来ますとお話してお店を後にする。
で、これまた、毎度お馴染みの干物屋さんで烏賊の塩辛を買い、
松崎へと向かう。

道具小屋 はさ掛け

 で・・・
松崎の宿に一泊して、今日は棚田の稲刈りである。
一日一便しかない、棚田の展望台近くのバスの停留所に停まる
バスに乗り棚田に向かう。棚田の展望台の近くのバスの停留所
とは言っても、棚田の展望台へは、此処から1キロメートルも
歩かなくてはならないが、棚田が在る海辺の集落から歩くと、
小一時間掛けて標高300メートル近くある棚田迄、急な坂道
を上がって行かなければならない。
なので、緩い坂道を1キロメートル歩くのは、大した苦労では
無い。

 と、いう事で棚田に到着である。
UKIの受け持つ棚田は、いつもの様に水車小屋の近くである。
目印の水車小屋や、その下の作業道具を入れる茅葺きの小屋は
屋根の茅が無くなってしまっている。
出来てから20年も経つと、修繕工事が必要になっている。

 さあ、稲刈り開始である。
今年も田植えに参加出来なかったので、代わりに田植えをして
頂いたのだが稲の株がやたらに大きい。掴むのがやっとである。
稲刈りの指導をする地元の方に話を伺うと、今年は豊作との事。
晴天の日が続いたおかげらしい。
また、この棚田の山水は雨が降らなくても枯れる事は無くて、
他のお米作りの場所のように、水の心配も無く元気に育ったと
の事。そして、今年は、台風の直撃も無く久々の豊作の年なの
だそう。刈り取ったお米を食べるのが楽しみである。

 今年は、早めに棚田の水を抜いて頂いたので、田んぼの土が
乾いていて稲刈りの作業がはかどる。また、地元の方が稲刈り
を一緒にして頂いたおかげで午後2時には稲刈り終了となった。

はさ掛け作り 稲刈り

 さて、今回は松崎に戻るのに、バスに乗らずに森の中の昔道
を歩いて帰る事にする。棚田を下り、石部小学校に面した道を
石部の集落に下るのでは無くて、まっすぐに進む。
以前、自動車で石部に来ていた時に、何度か走った道なので、
大体は道筋の検討はついている。先の分からない道と違って、
あと、どの位歩けばよいのかとか、分かれ道はどちらに行けば
良いのかとか、迷う事が無い。安心である。
 だが、歩き始めて思い出した事がある。この道、途中で棚田
の上にある道と合流するのである。今、棚田を100メートル
近く下った分をまた、上がらなくてはならないのである。
以前は、自動車を運転して通った道なので、それ程、急な坂道
という印象では無かったが、まあまあ結構な上りの坂道である。
次にまた、歩く事があったら、今度は、棚田の上の道を歩こう
と思ったUKIであった。

 で、無事に宿に到着。
もう何年もお世話になっている宿だが、いつも、泊まる時は、
素泊まりであった。しかし、時々、法事の会食なのか、一階の
大広間で食事を提供しているのを見ていて、しっかりとした、
料理を提供する宿なのだと、何年か前に気が付いた。なので、
食べたい料理をリクエスト出来るのか聞いたら、いいですよ。
との事。
なので、今回は、刺身と煮魚の夕飯を頂く事とする。

 もう、今は、廃業をしてしまった石部の民宿で、昔に頂いた
美味しい魚料理を思い出した今回の稲刈りであった。








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地の巻 ● 伊豆の棚田
海がきれいで、米と野菜と魚料理がおいしい伊豆の民宿に通ってもう20年。
その海と大地を守っていた棚田が荒廃していると聞いたのが2001年の夏。
交流を兼ねた「棚田オーナー制度」が発足しました。その棚田のご紹介です。